日課の詩『蜃気楼』

蜃気楼

 

蜃気楼のように

そこにあるかのように

手の届くところにあるかのように

現れては消える

そして

消えては現れる

掴めそうで掴めない

掴めたと思っても実体がない

その正体は

幸せ

人の心

どれも形がなく

蜃気楼のように現れては消える

だから

いつかそこに辿りつけるように

君と共に歩んでいく

 

書いてみて

人の心や幸せはまるで蜃気楼のように近くにありそうで遠い。

掴めそうで掴めない。

掴めてもすぐに消える。

いつか辿りつけるようにひたすらに歩く。