詩『心と体』

心と体

 

うなだれている頭

立ち止まり跪く足

祈るために組む手

どれも見えない光

 

光を見るためには

 

前を向きあげる頭

明日へと向かう足

光を掴む伸ばす手

すべてを照らす光

 

うなだれ

立ち止まり

祈っている

ぐらいなら

光ある未来へ

生きていこうと

決意することから

始めるとしよう

 

 

 

詩『間もなく開催』

間もなく開催

 

多数を助けるために

少数を切り捨てる

 

少数を助けるために

多数を犠牲にする

 

どちらが正しいなんて選べない

自分がどちらに属しているかで

考え方が変わる

たとえ

どんなに偉い人でも・・・

 

人間なんてそんなものだ

 

だから

みんなのためにみたいな

くだらない演技はいらない

はっきりと言えばいい

『自分のためだ』と

そっちの方が断然気持ちがいい

 

みんな知っている

人間なんてそんなものだと

 

 

 

詩『蒸し暑い夜』

蒸し暑い夜

 

汗をかくほどに

蒸し暑く寝苦しい夜

窓を開けると

カエルの大合唱

そして

気がつくと

抱き枕と化した

わたしは目が覚める

愛する子供の温もりを感じながら

文明の力を借りて安眠を得る

これほどの贅沢な時間は他にはない

 

わたしは

『幸せだ』

そう呟く

蒸し暑い夜

詩『自分勝手なわたし』

自分勝手なわたし

 

手に入れたものが

大切であればある程

手放したくはない

そう誰もが思うだろう

わたしも

そう強く願っている

 

だけど

心のどこかでは葛藤もある

それが

他人を傷つけたとしても?

それで

大切な人は喜ぶの?

 

それでも

やっぱり大切な人を失いたくない

 

偽善が嫌いとかではなく

単純にわたしは

自分勝手な人間だからだ

 

 

詩『幸せ』

幸せ

 

何気なく過ごす日常

 

いつも隣にいる君

それも何気ない日常

 

ふとした時に感じる気持ち

君が僕にくれた

この気持ちの正体は

これが幸せというもの

なんだと分かった

 

君がくれたこの気持ち

いつも

いつでも

いつまでも

ずっと大切にしている

 

そして

これからもずっと

君と感じていたい

 

 

詩『主役でもあり観客でもある』

主役でもあり観客でもある

 

どんな人生だとしても

その人生の主役は自分である

 

いい事も悪い事も起こる

 

一番スポットライトを浴びて

輝いているのは自分だ

 

例えそれが

悲劇のヒーローやヒロインだとしても

 

人生にはどうにもならないことがある

でも

自分が主役を辞めるまでは続く

 

あなたは主役なんだ

観客がいる限り舞台を続けよう

そして

あなたは観客でもあるのだから

誰かの舞台を見届けよう

 

そう

あなたは一人じゃない

 

 

 

詩『愛する人を形成するものは?』

愛する人を形成するものは?

 

人は外見?

人は内面?

 

外見なんて気にしない

なんて言う人がいる

 

わたしはどちらも大切

そんな答えは卑怯だと思われる

 

でも

内面を司る脳

外見を現す体

愛する人でさえ

脳と体

どちらを抱きしめるかと問われると

間違いなく体と答える

そして

世界中が同じ見た目でも何か嫌だ

 

しかし

体だけでは満足できない

一緒に居て幸せだと感じるのは

やっぱり内面の部分である

 

どちらも大切

どちらが欠けても君ではない

 

世間体を気にしないで

言える世界があってもいい

 

『外見よりも内面が大切だ』

 

ココではそんな嘘は必要ない

『外見も内面も大切だ』