2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日課の詩『必須アイテム』

必須アイテム 叫ぶほどの歓喜を与えてくれる 狂うほどの快楽を教えてくれる 震えるほどの恐怖を与える 壊れるほどの狂気に晒される 抑えられない憎悪を感じる この世界では様々な感情が交錯する 人にだけ与えられた感情 その感情は 自分を幸せにするものもあ…

日課の詩『感情の境界』

感情の境界 この世界には様々な境界がある 空と海のように分かりやすいものから 人の感情のような曖昧なものまである そして 自分の中にも境界がある 光と闇 天使と悪魔 正義と悪意 愛と憎悪 たくさんの境界があり 人生は選択によって形成される 常にいい方…

日課の詩『本当の世界は』

本当の世界は 少しの風にもゆらゆらと揺られ 少しの衝撃でも波紋となり広がる この世界を歪めて見せる水鏡と すべてを正しく映す鏡 どちらが本当の世界を映しているのか 目に見えるものだけがすべてではない 本当は水鏡に映る歪んだ世界が 本当の世界ではな…

日課の詩『最善を尽くす』

最善を尽くす みんながしている わたしだけではない わたしは悪いことはしていない 多数の中の一人となり責任を感じない わたしは我慢している 周りが迷惑する あなたは悪いことをしている 多数の中の一人となり誹謗中傷する どちらも正しいとするならば ど…

日課の詩『蜃気楼』

蜃気楼 蜃気楼のように そこにあるかのように 手の届くところにあるかのように 現れては消える そして 消えては現れる 掴めそうで掴めない 掴めたと思っても実体がない その正体は 幸せ 人の心 どれも形がなく 蜃気楼のように現れては消える だから いつかそ…

日課の詩『始まりと終わりのとき』

始まりと終わりのとき』 生命が生まれ 生命が終わる 子供を授かったとき 大切な人が亡くなったとき どちらも経験をした 人によって様々な感じ方はあるだろう その時わたしは喜びや悲しみを感じなかった あまりにも神秘的で あまりにも尊く とても不思議な感…

日課の詩『またくるから』

またくるから 幸せは決まった形がなく どんな形にもなる 両手で包むようにすくっても 少しのことで水のように 指の隙間からこぼれ落ちる そして 両手で顔を覆い隠す 強く 強く 爪が顔に食い込むほどに 後悔がそれをさせる だけど 絶望という枯れた大地に 後…

日課の詩『たくさんの恋のひとつ』

たくさんの恋のひとつ 想いが募る 雪が積もるように 想いが輝く 陽の光を浴びる 雪の結晶のように 真っ白で キラキラ輝く 恋の白銀世界 でも とけて消えてしまう あなたの優しさは わたしには熱すぎる だから 甘えてしまう前に 『さよなら』を 書いてみて 恋…

日課の詩『不老不死』

不老不死 遥か昔 不老不死に憧れた 自分がいなくなる なんて考えられなかった 死にたくない ずっとこの世界で生きていたい そして 君と出会った ずっと君とこの世界で一緒に さらに不老不死に憧れた だけど 気付いてしまった 僕だけでは意味がない 君がいな…

日課の詩『違う角度』

違う角度 戦国時代 三国志 戦争 武将や武士 軍師や参謀 兵士や家族 浪漫溢れる物語 人の絆が大切だと感じる物語 漫画やアニメに映画 様々な形で描かれている 壮大な歴史 たくさんの人が魅了される世界 だけど わたしは思う これ程までに人の生命を 駒として…

日課に詩『確認』

確認 愛を確認するのに必要なもの それは何ですか? 贈物 言葉 想い 行為 どれも愛を確認するには不十分である だから 人は疑心暗鬼に陥り 愛する人さえも傷つける そもそも それは愛なのか 好きという感情は愛とは違い とても曖昧なものだ 愛とは覚悟と決意…

日課の詩『自分らしさ』

自分らしさ 基準を決めたのは誰だ 大人として 社会人として 親として 人として この世界では たくさんの決められた 基準のもとで評価される 誰か知らない人が決めた基準で 自分という感情を押し殺して生きる 秩序という面では無くてはならない そして 自分ら…

日課の詩『犠牲』

犠牲 生命は平等だと聞く 生命に大小はないと聞く わたしもそう思う そう教えられたから そう周りが言っているから だけど時々分からなくなる ただひたすらに前を向き わたしが目指す光ある未来 その足下にはもしかしたら わたしの知らないところで 数多の屍…

日課の詩『同じ未来を描く』

同じ未来を描く 『わたしが描く未来と あなたが描く未来は一緒ですか?』 そう問いかけられた時に あなたはすぐに返答できますか? と問われる そして 自分に問いかける 『一緒だよ』と答えていいのか 相手の気持ちを分かっているのか 自分のことしか見えて…

日課の詩『海』

海 穏やかで心地いい音色を奏で 人を癒してくれるときもあれば 不安を掻き立てるほどに荒々しく 人を飲み込んでしまうこともある 様々な表情があり魅力的だ 人の感情とよく似ている 人の感情も起伏が激しい 穏やかで優しい人が 激しい憎悪を生む場合もある …

日課の詩『好き』

好き 自分のことどう思ってる? かっこいい 可愛い 頼りがいがある 優しい でも そう思っている時点で 他人の評価を気にしている それは作り物の自分 かっこ悪い 可愛くない 頼りがいがない 不愛想 そう思っている時点で 自分を好きになれていない それは他…

日課の詩『想いのシャボン玉』

想いのシャボン玉 触れるだけで壊れてしまう そよ風でどこかへ飛んで行ってしまう ほっとくと消えてしまう だから みんな必死で守っている 誰にも壊されないように 誰にも穢されないように そして 信じられる人と出会ったときに 相手に想いを届ける いっぱい…

日課の詩『遠き思い出』

遠き思い出 冷たく感覚が無くなった手 あなたの頬に指先で触れる わたしの手と同じ温度 どちらも感覚が無いほどに冷たい だけど 暖かく感じる いや 温もりを覚えている もうその頬は笑みを浮かべることはない けれど あの優しい微笑みは覚えている 冬がくる…

日課の詩『冷たい』

冷たい 冬に近づくにつれて 空気が冷たく澄んでいく 高台から望む景色 空や海 街並みが澄んでいく 人に触れるにつれて 心が冷たく濁っていく 暗い底から望む景色 人や心 世界が濁っていく 目に見える景色とは裏腹に 目に見えない心は濁っていた また今年も寒…

日課の詩『科学でも勝てない力』

科学でも勝てない力 速く移動が出来る 外に居ながら暖かい この現代の力は偉大だ しかし今のわたしは 秋が訪れ冬に近づく寒さ 体が冷えきっている エンジン音にかき消されないように 現代の科学の力を使わずに佇む 軽やかな音色が聞こえる 小さな指で一生懸…

日課の詩『ありきたり』

ありきたり ありきたりな家庭 ありきたりな学歴 ありきたりな友人 ありきたりな会社 ありきたりな人生 よく耳にする勝ち組 何をもっての勝ち組なのか? お金はないよりあったほうがいい 学歴もないよりはあったほうがいい 有名な友人もいないよりはいたほう…

日課の詩『声』

声 耳を澄ますと聞こえる 地獄の業火に焼かれているかのような悲鳴 身が引き裂かれているかのような叫び声 どうにもならないと泣き叫ぶ声 誰も助けてはくれないと嘆く声 心の声が聞こえてくる そして同時に聞こえてくる声 『本当に耳を澄まさないと聞こえな…

日課の詩『綺麗事』

綺麗事 お金さえあれば 何でも手に入る世の中 権力 名声 富がこの世を支配する 人の心さえも支配する お金のために人を傷つけ お金のために人を騙し お金のために人をやめる しかし 愛だけは手に入らない なんて 綺麗事をいいたいけれど 果たしてどうなんだ…

日課の詩『願望』

願望 揺れ動く心を抑える 自分の思うままに生きる願望 だけど そんな力など私にはない 諦めたらお終い そんなことは分かっている 大切なものが出来たから 大切なものを失いたくないから なんて 大切なものの所為ではない そして 好きなように生きるが私の願…

日課の詩『戦場へ』

戦場へ フワフワと気持ちが浮かび 風にユラユラと揺られ漂う 夢見心地という言葉が頭をよぎる 何もかも忘れられるこの瞬間 現実逃避にも似た感情を覚える 逃げたいと願う心と戦う 戦うことを忘れた戦士に訪れるのは 平穏なのか いやそうじゃない 心の混沌 け…

日課の詩『遠い未来』

遠い未来 遠い未来に想いを馳せる 言葉が時間を超える わたしの想いより深いのだろうか それとも 他人のことには干渉しないのだろうか もしくは みんな同じ意志の下 感情が無くなってしまっているのだろうか 遠い未来に想いを馳せながら 心の想いを描く 未来…

日課の詩『美しいものには棘がある』

美しいものには棘がある 美しいものには棘がある それは 美しいものに対して距離を置く言葉 そして 棘があるからあえて近づかないと 自分を庇護する言葉でもある そう 美しいものを守る言葉ではない でも わたしは思う 美しいものが弱く儚く 自らを守るため…

日課の詩『着地点』

着地点 わたしはどこを目指しているのか わたしは何がしたいのか わたしは何を求めているのか 日々探し続けていた わたしの着地点はどこなのだろうと そして ようやく翼を休めることができる場所へ たどり着くことができた だけど 目指す場所はここではない …

日課の詩『力不足』

力不足 僕に翼があれば どんなときでも君の下へ駆けつける 僕に心がわかる力があれば 君の目から涙が溢れることはない 僕に君を包む包容力があれば 君が不安になることはない 僕にもっと力があるならば・・・ たくさんの後悔と切望を胸に 君とこの世界を生き…

日課の詩『時の流れ』

時の流れ 時の流れとは自由なものだ 楽しい時間は早く過ぎゆく 苦痛な時間は遅く感じる しかし 時はすべてのものに平等に流れている 時の流れが自由なのではなく 時の流れさえ捻じ曲げるほどに 人が自分勝手な生き物なのだ 今の私は時が早く流れる 愛する人…