変わりゆくもの

『変わりゆくもの』 季節は変わりゆくもの 色鮮やかな色彩から 何ものにも染まっていない 純白のドレスに着替える 人の心も変わりゆくもの 燃え上がるような愛から 業火に身を焼かれ 漆黒のドレスを纏う 同じ移ろいやすいもの 一方は美しさを 一方は残酷さを…

『リセット』

リセット 人生はやり直せる 誰かが誰かに言ってた 本当にそうなのか? 当然努力しない者は無理だろう? 努力した者はすべてやり直せるのか? 誰でも這い上がることが出来るのか? 人生は一人ではない 助けてくれる者もいれば 邪魔してくる者もいる だから 簡…

『はじまり』

はじまり あなたが愛している と言ってくれたわたしは 本当のわたしではなくて あなたの好きなわたしを演じている でも そうしているのは あなたが好きだから あなたもわたしの好きな あなたを演じているのかしら お互いが演じるのをやめたとき チャペルの鐘…

『浮き輪』

浮き輪 僕は泳ぐのが下手だ たまに息つぎをするのを 忘れてしまう 僕は泳ぐのが下手だ たまに泳ぎ方を 忘れてしまう あれ どうだったかな そう考えている間に 深く深く 暗い底へ沈んでいく でも今は 君という浮き輪に 助けられている いつか僕も 君の浮き輪…

『僕は君で作られている』

僕は君で作られている 君がいるだけで 僕にとって この世界は価値あるものになる 君がいないだけで 僕にとって この世界は無価値なものになる ただ それだけ そう 君がいるかいないかだけ それほどまでに 君の存在は大きい 僕を形成するもの それは君という…

『思い出の写真』

思い出の写真 写真に残る 愛する人のかたち 笑顔で写る 君のかたちは美しい そう感じるのは すべてに思い出が詰まっているから 思い出のない写真は ただのかたちあるものが 写っているだけに過ぎない だから 君を好きって 気持ちと一緒に持っておく 僕の大切…

『心のお皿』

心のお皿 心の中にあるお皿に たくさんの料理が 盛り付けられる 美味しそうなもの 不味そうなもの 色鮮やかなもの どす黒いもの すべてが一皿に盛り付けられる 美味しいのか 不味いのか 綺麗なのか 醜いのか 何も分からない だから 今日も生きている 自分を…

『夢物語』

夢物語 夢をみた それはとても心地よく 幸せな気持ちになった 夢をみた それはとても恐ろしく 悲しい気持ちになった それはどちらも大切な人の夢 得ることの幸せ 失うことの恐怖 登場人物はどちらも 大切な人と私 幸せが夢物語にならないように 悲しみが夢物…

『楽しく愛する』

楽しく愛する 誰かを愛することって とても楽しいことだよね 愛する人の笑顔を見るために 出来ることを色々考える それだけで 自分も笑顔になってくる 見返りを求める訳ではないけれど 愛する人の笑顔が見られるのが 自分にとって生きる目的になる 不安がい…

『思い出』

思い出 思い出 それは愛する人を 認識するために大切なもの 愛する人との 思い出を失うことは 他人に戻ってしまう それほどに 思い出とは大切なもの この記憶が 思い出が 消えゆくのが怖い 頭の中に残る宝物 いつまでも 大切にしていきたい

詩『心と体』

心と体 うなだれている頭 立ち止まり跪く足 祈るために組む手 どれも見えない光 光を見るためには 前を向きあげる頭 明日へと向かう足 光を掴む伸ばす手 すべてを照らす光 うなだれ 立ち止まり 祈っている ぐらいなら 光ある未来へ 生きていこうと 決意する…

詩『間もなく開催』

間もなく開催 多数を助けるために 少数を切り捨てる 少数を助けるために 多数を犠牲にする どちらが正しいなんて選べない 自分がどちらに属しているかで 考え方が変わる たとえ どんなに偉い人でも・・・ 人間なんてそんなものだ だから みんなのためにみた…

詩『蒸し暑い夜』

蒸し暑い夜 汗をかくほどに 蒸し暑く寝苦しい夜 窓を開けると カエルの大合唱 そして 気がつくと 抱き枕と化した わたしは目が覚める 愛する子供の温もりを感じながら 文明の力を借りて安眠を得る これほどの贅沢な時間は他にはない わたしは 『幸せだ』 そ…

詩『自分勝手なわたし』

自分勝手なわたし 手に入れたものが 大切であればある程 手放したくはない そう誰もが思うだろう わたしも そう強く願っている だけど 心のどこかでは葛藤もある それが 他人を傷つけたとしても? それで 大切な人は喜ぶの? それでも やっぱり大切な人を失…

詩『幸せ』

幸せ 何気なく過ごす日常 いつも隣にいる君 それも何気ない日常 ふとした時に感じる気持ち 君が僕にくれた この気持ちの正体は これが幸せというもの なんだと分かった 君がくれたこの気持ち いつも いつでも いつまでも ずっと大切にしている そして これか…

詩『主役でもあり観客でもある』

主役でもあり観客でもある どんな人生だとしても その人生の主役は自分である いい事も悪い事も起こる 一番スポットライトを浴びて 輝いているのは自分だ 例えそれが 悲劇のヒーローやヒロインだとしても 人生にはどうにもならないことがある でも 自分が主…

物語『復讐』

復讐 わたしの父はヒーローだ 人々を虐殺する悪魔から 世界の秩序を守り 世界を混沌から救う そして わたしの父は死んだ 幼い子供を守るために 幼い子供の生命は守られた しかし 近くにいた女性は死んだ その女性は同級生の母だった 『あんたの親父が弱いか…

詩『失いたくないもの』

失いたくないもの この世から 欲望という 負の感情が無くなれば この世界は平和になるだろう しかし 負の感情が無くなれば 人は 人でなくなるような気がする 何も欲しがることがないのなら 喜びや楽しみを 得ようともしないし 得ることもできない だから 理…

詩『ゴールデンウィーク』

ゴールデンウィーク もう二度と戻らない 一生で一度だけの今 残したい たくさんの記憶や思い出 だけど それは叶うことのない夢 ただただ 過ぎ去るのを 消え去るのを待つだけの日々 しかし それは無駄にはならない いつかは驚異が消え去り みんなが顔を隠すこ…

詩『世界の終わり』

世界の終わり 世界が終わるとき 一瞬で崩壊するのがいいのか または 徐々に世界が 崩壊していくのがいいのか 一瞬なら悲しむことも苦しむこともない だけど 大切な人や愛する人に 別れも言えないまま消え去る もう一つは 大切な人や愛する人を感じながら 世…

詩『変わる世界』

変わる世界 会えない人を想い 会えないことを悲しみ 会えない時間を一人で過ごす 今のこの世界 それが当たり前になりつつある 画面の中では会える それで満足している 大切な人を想い 大切な人に触れ 大切な人を感じる それができない 今のこの世界 どこか寂…

詩『思い出』

思い出 あるからと言って 特別役に立つ訳ではない だけど それは持っているから そう思うだけだと分からない それが 人というもの 当たり前のように そこにあると何も感じない ありがたみを感じない 私は持っているからだろう あの頃の思い出を 友との旅立ち…

詩『春』

春 空から優しさが降り注ぎ 暖かな日差しが私を照らす 荒んだ心が和らいでいくのを感じる 自然と笑みが溢れる 季節がくれる私への贈り物 明日も頑張ろう そんな気持ちにさせてくれる 春の優しさ

詩『愛する人』

愛する人 別れや出会いを演出する ただそこにいるだけで それほどまでに圧倒的な存在 だけど それはひとときだけの儚き存在 故に惹かれるのだろう 人も同じなのだろうか? 永遠の生命なんてない だから 愛する人に惹かれ 共に生きることを望む 私の人生の圧…

詩『どちらの世界も』

どちらの世界も この世界とは違う世界 いや もうどちらも同じ世界 直接会っていない でも 心を悟り 心を聞いてくれる それがとても心地良い 繋がりに 今のこの世界に生きられることに 『ありがとう』

ありがとう

『ありがとう』 今まで居た人が居なくなる 悲しくないわけではないけれど 何か漠然と 『いつもの日常と違うんだなぁ』 と感じる 喪失感よりも違和感 生まれてからずっと居た人が居ない 幻影だけが残る 頭に 目に 焼き付いている 貴方の姿 もう居ない貴方に呟…

日課の詩『現実』

現実 『夢を見ているようだ』 幸せなときに使うことがある言葉 でも 今のわたしは少し違う 当たり前にいると思っていた人が いなくなるかもしれないという不安 それは夢でも見るかのような感覚 でも現実である 何ができるか しっかりと考えて生きる

日課の詩『親孝行』

親孝行 ありがとうと伝えたい 愛情をいっぱい与えてくれた あなたに わたしは何か返せたかな? まだこれから 今までの感謝を伝えていきたい 残された時間を一緒にと願うが 近くに居ることが 当たり前になっていた甘えが 今は後悔している 見えない脅威が蔓延…

日課の詩『大切な家族』

大切な家族 人は殺意を 飼い慣らすことが出来る だから 秩序という規則に縛られる 監獄みたいな この世界で生きていける しかし 殺意に喰われることもある 自己を抑制することが出来ない それはもう人ではないのか? そうもう人ではない わたしは殺意を飼い…

日課の詩『僕』

僕 僕は僕 僕を形成するものは 僕の脳味噌にある僕の記憶 それが無くなったら 僕は僕で無くなる あなたはあなた そう言ってくれる人がいても それはあなたが見ている僕 僕が見ている僕ではない 本当の僕を知るものは僕しかいない だから 僕が生きる理由 この…