クリスマス

移ろう季節を感じながら また今年も過ぎ去ろうとしている 嬉しいこと 苦しいこと たくさんの感情が渦巻く一年であった いつものことではあるのだが 嬉しさを糧にして生きる人もいれば 苦しみを乗り越え生きている人もいる 私は何故か嬉しいことよりも 苦しか…

二度目のプロポーズ

『二度目のプロポーズ』 あなたのいる世界に わたしはいますか? あなたの見る未来に わたしはいますか? 出会っただけで奇跡的なのに 同じ世界に生きて 同じ未来を見る それはとても難しいこと 不安になることもある だけど 一緒に迎える子供の日 前が見え…

無垢は正義なのか

『無垢は正義なのか』 いつからだろう 善意を疑うようになったのは いつからだろう 悪意を人へ向けるようになったのは あの日 生まれたばかりの僕にはなかった筈だ いつからだろう 初めて感情というものが溢れた時 この世界が楽しいと思い この世界が怖いと…

変わりゆくもの

『変わりゆくもの』 季節は変わりゆくもの 色鮮やかな色彩から 何ものにも染まっていない 純白のドレスに着替える 人の心も変わりゆくもの 燃え上がるような愛から 業火に身を焼かれ 漆黒のドレスを纏う 同じ移ろいやすいもの 一方は美しさを 一方は残酷さを…

『リセット』

リセット 人生はやり直せる 誰かが誰かに言ってた 本当にそうなのか? 当然努力しない者は無理だろう? 努力した者はすべてやり直せるのか? 誰でも這い上がることが出来るのか? 人生は一人ではない 助けてくれる者もいれば 邪魔してくる者もいる だから 簡…

『はじまり』

はじまり あなたが愛している と言ってくれたわたしは 本当のわたしではなくて あなたの好きなわたしを演じている でも そうしているのは あなたが好きだから あなたもわたしの好きな あなたを演じているのかしら お互いが演じるのをやめたとき チャペルの鐘…

『浮き輪』

浮き輪 僕は泳ぐのが下手だ たまに息つぎをするのを 忘れてしまう 僕は泳ぐのが下手だ たまに泳ぎ方を 忘れてしまう あれ どうだったかな そう考えている間に 深く深く 暗い底へ沈んでいく でも今は 君という浮き輪に 助けられている いつか僕も 君の浮き輪…

『初恋』

初恋 心の奥底に眠る想い たまに ふと思い出すことがある あの頃の想い 何かが壊れそうで 伝えることが出来なくて でも 諦めきれなくて 結局は自分の想いから逃げた そんなあの頃の想いを 思い出すのは 後悔とかではなくて 今の幸せを噛み締めているから 出…

『僕は君で作られている』

僕は君で作られている 君がいるだけで 僕にとって この世界は価値あるものになる 君がいないだけで 僕にとって この世界は無価値なものになる ただ それだけ そう 君がいるかいないかだけ それほどまでに 君の存在は大きい 僕を形成するもの それは君という…

『思い出の写真』

思い出の写真 写真に残る 愛する人のかたち 笑顔で写る 君のかたちは美しい そう感じるのは すべてに思い出が詰まっているから 思い出のない写真は ただのかたちあるものが 写っているだけに過ぎない だから 君を好きって 気持ちと一緒に持っておく 僕の大切…

『心のお皿』

心のお皿 心の中にあるお皿に たくさんの料理が 盛り付けられる 美味しそうなもの 不味そうなもの 色鮮やかなもの どす黒いもの すべてが一皿に盛り付けられる 美味しいのか 不味いのか 綺麗なのか 醜いのか 何も分からない だから 今日も生きている 自分を…

『夢物語』

夢物語 夢をみた それはとても心地よく 幸せな気持ちになった 夢をみた それはとても恐ろしく 悲しい気持ちになった それはどちらも大切な人の夢 得ることの幸せ 失うことの恐怖 登場人物はどちらも 大切な人と私 幸せが夢物語にならないように 悲しみが夢物…

『楽しく愛する』

楽しく愛する 誰かを愛することって とても楽しいことだよね 愛する人の笑顔を見るために 出来ることを色々考える それだけで 自分も笑顔になってくる 見返りを求める訳ではないけれど 愛する人の笑顔が見られるのが 自分にとって生きる目的になる 不安がい…

『思い出』

思い出 思い出 それは愛する人を 認識するために大切なもの 愛する人との 思い出を失うことは 他人に戻ってしまう それほどに 思い出とは大切なもの この記憶が 思い出が 消えゆくのが怖い 頭の中に残る宝物 いつまでも 大切にしていきたい

詩『心と体』

心と体 うなだれている頭 立ち止まり跪く足 祈るために組む手 どれも見えない光 光を見るためには 前を向きあげる頭 明日へと向かう足 光を掴む伸ばす手 すべてを照らす光 うなだれ 立ち止まり 祈っている ぐらいなら 光ある未来へ 生きていこうと 決意する…

詩『間もなく開催』

間もなく開催 多数を助けるために 少数を切り捨てる 少数を助けるために 多数を犠牲にする どちらが正しいなんて選べない 自分がどちらに属しているかで 考え方が変わる たとえ どんなに偉い人でも・・・ 人間なんてそんなものだ だから みんなのためにみた…

詩『蒸し暑い夜』

蒸し暑い夜 汗をかくほどに 蒸し暑く寝苦しい夜 窓を開けると カエルの大合唱 そして 気がつくと 抱き枕と化した わたしは目が覚める 愛する子供の温もりを感じながら 文明の力を借りて安眠を得る これほどの贅沢な時間は他にはない わたしは 『幸せだ』 そ…

詩『自分勝手なわたし』

自分勝手なわたし 手に入れたものが 大切であればある程 手放したくはない そう誰もが思うだろう わたしも そう強く願っている だけど 心のどこかでは葛藤もある それが 他人を傷つけたとしても? それで 大切な人は喜ぶの? それでも やっぱり大切な人を失…

詩『幸せ』

幸せ 何気なく過ごす日常 いつも隣にいる君 それも何気ない日常 ふとした時に感じる気持ち 君が僕にくれた この気持ちの正体は これが幸せというもの なんだと分かった 君がくれたこの気持ち いつも いつでも いつまでも ずっと大切にしている そして これか…

詩『主役でもあり観客でもある』

主役でもあり観客でもある どんな人生だとしても その人生の主役は自分である いい事も悪い事も起こる 一番スポットライトを浴びて 輝いているのは自分だ 例えそれが 悲劇のヒーローやヒロインだとしても 人生にはどうにもならないことがある でも 自分が主…

詩『愛する人を形成するものは?』

愛する人を形成するものは? 人は外見? 人は内面? 外見なんて気にしない なんて言う人がいる わたしはどちらも大切 そんな答えは卑怯だと思われる でも 内面を司る脳 外見を現す体 愛する人でさえ 脳と体 どちらを抱きしめるかと問われると 間違いなく体と…

物語『復讐』

復讐 わたしの父はヒーローだ 人々を虐殺する悪魔から 世界の秩序を守り 世界を混沌から救う そして わたしの父は死んだ 幼い子供を守るために 幼い子供の生命は守られた しかし 近くにいた女性は死んだ その女性は同級生の母だった 『あんたの親父が弱いか…

詩『失いたくないもの』

失いたくないもの この世から 欲望という 負の感情が無くなれば この世界は平和になるだろう しかし 負の感情が無くなれば 人は 人でなくなるような気がする 何も欲しがることがないのなら 喜びや楽しみを 得ようともしないし 得ることもできない だから 理…

詩『ゴールデンウィーク』

ゴールデンウィーク もう二度と戻らない 一生で一度だけの今 残したい たくさんの記憶や思い出 だけど それは叶うことのない夢 ただただ 過ぎ去るのを 消え去るのを待つだけの日々 しかし それは無駄にはならない いつかは驚異が消え去り みんなが顔を隠すこ…

詩『自粛』

自粛 君となら どんな世界でも たとえ滅びゆくのがわかっている こんな世界でも 醜い争いが絶えない こんなくだらない世界でも 生きていたいと願う しかし それは・・・ 君がいないとわたしは 生きていけないということ 愛する人がいるから こんな世界でも生…

詩『世界の終わり』

世界の終わり 世界が終わるとき 一瞬で崩壊するのがいいのか または 徐々に世界が 崩壊していくのがいいのか 一瞬なら悲しむことも苦しむこともない だけど 大切な人や愛する人に 別れも言えないまま消え去る もう一つは 大切な人や愛する人を感じながら 世…

詩『変わる世界』

変わる世界 会えない人を想い 会えないことを悲しみ 会えない時間を一人で過ごす 今のこの世界 それが当たり前になりつつある 画面の中では会える それで満足している 大切な人を想い 大切な人に触れ 大切な人を感じる それができない 今のこの世界 どこか寂…

詩『思い出』

思い出 あるからと言って 特別役に立つ訳ではない だけど それは持っているから そう思うだけだと分からない それが 人というもの 当たり前のように そこにあると何も感じない ありがたみを感じない 私は持っているからだろう あの頃の思い出を 友との旅立ち…

詩『優しさの絆』

優しさの絆 夢をみた 錆びついた心に オイルのように 染み込む 幼き頃の思い出 優しい手に 導かれて歩いた道 今は小さな手を 握りしめ歩いている 同じ道 貴方がくれた優しさを 今度は私が伝える この優しさが 永遠に繋がるように

詩『理想へと』

理想へと 人が持つ 『伝える』 それは とても不思議で 温かな想い 言葉 歌 態度 表情 相手に伝える手段は たくさんある だけど 相手に伝わらないと意味がない だから 『伝える力』と同じくらい 『感じとる力』が大事なんだと思う お互いを想い お互いを感じ…