紅蓮華

日課の詩か物語『愛の紅蓮華』最終

愛の紅蓮華 頭に直接語りかけてきたものの提案 『天国へは戻れない。だが・・・ おまえが地獄に戻ることはできる』 あの人が天国へ戻れないのなら そうわたしは戻ってきた あの人と一緒にいるために わたしの顔を見た時の 君の紅蓮華は 激しく鼓動し妖艶で美…

日課の詩か物語『罪の紅蓮華』

罪の紅蓮華 わたしの胸で咲く紅蓮華 罪の証 わたしの罪はあなたの 人生を狂わせてしまったこと あなたはわたしのために 復讐の業火に身を焼かれ 憎悪の闇へ沈んでしまった だからせめてわたしの手で 地獄の苦しみから救いたかった 無となりわたしを忘れたと…

日課の詩か物語『あの人への紅蓮華』

あの人への紅蓮華 気がつくと 漆黒の闇の中にいた あれは地獄だったのか では何故あの人が地獄へ あの人はどうなるんだ わたしはどうなるんだ 最後に言ったあの人の言葉 『あなたとは一緒に行けないの。 わたしのために地獄なんて・・・ ごめんなさい。』 も…

日課の詩『廻る紅蓮華』

廻る紅蓮華 復讐は果たした それにしてもここはどこなんだ あいつと同じわたしの心臓に咲く この華はなんだ 痛い 華が脈打つ度に激痛がはしる わたしはあの人と一緒に 天国へ 天国で一緒になろうと約束を 身体が動かない 誰か近づいてくる あいつか? いや …

日課の詩『続、紅蓮華』

続、紅蓮華 わたしの心臓に咲いた華を 誰かが見ている こんなところに来る者は 罪びとだけ ふと顔が見えた とても嬉しそうに 微笑みを浮かべながら わたしの脈打つ華を 見下ろしている 見覚えがある わたしが命を奪った者の大切な人 そしてわたしの命を奪っ…

日課の詩『紅蓮華』

紅蓮華 寒い 白銀の世界 吐く息が凍りつき 結晶化する 雪の華のように 何故わたしはここへ ただひたすら歩く まっすぐと ひらけた場所 白しかない白銀の世界に 辺り一面に咲く紅い華 美しい 寒さを忘れるぐらいに 近寄ってみると更に 美しさが増して見えた …