日課の詩『犠牲』

犠牲

 

生命は平等だと聞く

生命に大小はないと聞く

 

わたしもそう思う

そう教えられたから

そう周りが言っているから

 

だけど時々分からなくなる

ただひたすらに前を向き

わたしが目指す光ある未来

 

その足下にはもしかしたら

わたしの知らないところで

数多の屍を踏んでいるかもしれない

 

頭で理解し言葉で発している

『生命の尊さ』

でも

輝く光の影に隠れて見えない

いや

見ようとしていないものが

あるということも覚悟して生きる

 

 

書いてみて

生命は平等で大きいも小さいもない。

人として当然理解し誰も犠牲にしていないと聖人君子みたいな顔をしている。

だけど

輝く未来を照らす光の影に隠れて見えないものもあるかも知れない。

意図せずとも誰かを犠牲にしてしまう罪を覚悟している。