日課の詩『影』

 

寝ている君の邪魔に

ならないように

 

そっと重ねる影

本当は触れたい

 

君の手に触れて

君の体温を感じ

想いを重ねたい

 

すぐそこに居るのに

触れられないもどかしさ

 

黒き影を重ね

君への想いを

心の中で呟く

 

『愛してる』

 

そっと灯りを消して

部屋を出る

影を残して

 

 

書いてみて

帰宅が遅くなりそっと寝顔を見に行く。

起きてしまわないように心の中で呟く

『愛してる』と『おやすみ』