日課の詩か物語『あの人への紅蓮華』

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あの人への紅蓮華

 

気がつくと

漆黒の闇の中にいた

 

あれは地獄だったのか

では何故あの人が地獄へ

あの人はどうなるんだ

わたしはどうなるんだ

 

最後に言ったあの人の言葉

 

『あなたとは一緒に行けないの。

わたしのために地獄なんて・・・

ごめんなさい。』

 

もしかして・・・

 

わたしの身体が少しずつ

消えていく

漆黒の闇に溶けていく

 

『おい!神よ。

いや地獄だから閻魔か

あの人は地獄にいるような人ではない

わたしが戻るからあの人を天国へ』

 

わたしの頭に直接言葉が流れてくる

 

【もう天国へは戻れない。だが・・・】

 

何者か分からない者の提案を

わたしは受け入れた

 

再び紅蓮地獄へ

 

大切な人のために

自ら紅蓮華を咲かせに

 

 

書いてみて

無となる恐怖。

大切な人への想いが消える。

それならば地獄へ。

そこまで人を愛してみたいものですね。