日課の詩か物語『愛の紅蓮華』最終

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愛の紅蓮華

 

頭に直接語りかけてきたものの提案

 

『天国へは戻れない。だが・・・

おまえが地獄に戻ることはできる』

 

あの人が天国へ戻れないのなら

 

そうわたしは戻ってきた

あの人と一緒にいるために

 

わたしの顔を見た時の

君の紅蓮華は

激しく鼓動し妖艶で美しかった

 

もう離さない

ずっとこのままここで

 

そっと口づけをする

 

『ごめんなさい

カサカサしてるでしょ』と

はにかんだ君の笑顔で決心した

 

もう一度

口づけを交わす

二人で咲かせよう

 

痛みはわたしがすべて引き受けよう

 

君には内緒で

知ってしまうと君は自分を責めるから

 

二人の間に咲く紅蓮華はとても優しく

愛おしく咲いている

 

『わたしたちの子供みたいね』

君は無邪気な笑顔で言った

 

愛の結晶となり地獄に咲く華

紅蓮華

 

 

書いてみて

大切な人さえいれば、どこでも、どういう状況でも幸せだと思う。

という幻想を夢見て書いてみました。

現実はそう甘くないですが、物語の中だけでも愛深い夢を見たいですね。