日課の詩『廻る紅蓮華』
廻る紅蓮華
復讐は果たした
それにしてもここはどこなんだ
あいつと同じわたしの心臓に咲く
この華はなんだ
痛い
華が脈打つ度に激痛がはしる
わたしはあの人と一緒に
天国へ
天国で一緒になろうと約束を
身体が動かない
誰か近づいてくる
あいつか?
いや
顔が見えた瞬間
わたしの紅蓮華が
激しく鼓動した
あぁ
君か
何故泣いているんだい
一緒に行こう
天国へ
『あなたとは一緒に行けないの。
わたしのために地獄なんて・・・
ごめんなさい。』
君はそう言うと
僕の紅蓮華を
優しく包み込み
そっと抜き取った
血しぶきが舞う
君の涙と混ざり
血の涙が落ちる
悲しみの雫を受け
美しさを増す
紅蓮華
書いてみて
亡くなった人が望むことって何でしょうか?
復讐、重刑。
どれも残された人が幸せにはなれないものです。
でも残された人の生きていく糧にはなる。
その人が選ぶ人生。
誰も否定は出来ない。