日課の詩『恋の魔力』

恋の魔力

 

桜の花びらが舞う下で

君は髪をかきあげ

振り向いた時

僕は桜ではなく

君に見惚れていた

 

君は『綺麗だね』って言ったけど

僕は違うものに対して頷いた

 

空の青

山の緑

湖の碧

それらをもってしても

敵うことができない

 

薄紅色の花びらは美しさを

舞い散る花びらは切なさを

春を支配する絶対的な美しさ

 

その桜さえも霞む存在

 

薄紅色の羽衣を纏いし君は天女

 

わたしを連れて行く

春の幻想的な世界へ

 

書いてみて

恋は周りが見えなくなる程になります!

たとえ春の風物詩の桜といえども霞むほどに。