日課の詩『僕の右側』

僕の右側

 

いつも隣にいる君が

今日はいない

 

いつもは寒がりの君の手を

握っていた僕の右手は

ポケットの中にある

 

いつもは車道側を歩いていたけど

今日は真ん中を歩いてみる

 

なんだろう

 

この心が空っぽになった感覚

 

僕の心のすべては君だったのだろう

僕は中は君でいっぱいだった

 

そう気づいたがもう遅い

 

でも

君のもとへ駆け出していた

 

見つけた君は泣いていて

君の頬を流れる涙を拭う

 

かける言葉が見当たらない

つい出た言葉が

『体の右側がすごく寒いんだ』

 

君は泣き笑いしながら

『わたしは風よけじゃないよ』

と言って抱きついてきた

 

僕は嬉しい気持ちを抑え

『泣きながら笑うなんて器用だね』

 

やっぱり素直になろう

『愛してます』

 

君の唇がすごく暖かい

 

 

書いてみて

先日は女性側からだったのですが、今回は男性側からで書いてみました!