日課の詩『冷たい』

冷たい

 

冬に近づくにつれて

空気が冷たく澄んでいく

高台から望む景色

空や海

街並みが澄んでいく

 

人に触れるにつれて

心が冷たく濁っていく

暗い底から望む景色

人や心

世界が濁っていく

 

目に見える景色とは裏腹に

目に見えない心は濁っていた

 

また今年も寒い冬が訪れる

でも

今はわたしの心を溶かしてくれる

愛する人がいるから冬の景色が楽しみだ

 

書いてみて

冬は空気が冷たく澄んでいく。

とても景色が綺麗に見える。

人に触れるたびに心が冷たく濁る。

とても世界が汚く見える。

同じ冷たいでも違う感じ方。

言葉は不思議なものだ。